ペイザナ中原ワイナリー、ドメーヌ・オヤマダ、小山田幸紀氏の栽培した葡萄(デラウェア)に付着する自然酵母を使用したビールが、オーク樽熟成Ver.となって新登場!昨年発売の「甲州微行」と同じ自然酵母を使用し、樽熟成に合わせAlc.9%設定にて醸造。樽熟成を経て、自然酵母の特徴がより表面化したこのビールを、ワイングラスでゆっくりと楽しんで欲しいという思いから、あえてガスを施さず「NO BUBBLE」として仕上げました。反射炉ビヤが挑戦する、ワインの世界へより近づけた、常識を覆すような一杯!葡萄による自然酵母ビールの新たなる境地をぜひお楽しみ下さい。
〈テイスティングコメント〉
【外観】
濁りのあるオレンジ
【香り】
トップで黄桃、焼きリンゴ、サクランボ、パパイヤなどを思わせる果実の要素が、熟した印象が重なることにより、華やかでありながら上品に香ります。不思議とデラウェア葡萄のアロマも存在しています。
【味わい】
口中ではアロマでも感じられたフルーティーさと心地よい甘みが華やかに広がり、樽熟成によって丸みを帯びた酸味が程よく感じられ、食欲を刺激します。中盤から自然酵母や樽熟成からなる、これまた心地よい渋み、苦みが現れ、ワインを思わせるような贅沢な余韻をつくりあげています。トップの人懐っこい印象がありながら、気品のある余韻を持つ点が、このビールの魅力的な部分に感じます。【食べ合わせ】万能な食中酒になると思います。餡のかかる揚げ出し豆腐と合わせたいです。
2011年に小山田氏を中心にペイザナ農事組合を設立。2014年に共同醸造所であるペイザナ中原ワイナリーを設立。ドメーヌ・オヤマダは栽培から醸造までを一人でこなし、酵母を使用せず自然酵母でナチュラルなワイン造りをされています。常に収穫にたくさんの人が集まるのも、小山田さんの仕事へのストイックな姿勢、情熱に加え魅力的な人柄によるものだと思います。高い醸造技術に加え、「ブドウのポテンシャルを追求し、いたずらにワインを汚さない」という信念のもと作り出されるワインはまさに小山田さんそのものとも言える、一言では説明できない素晴らしさを感じます。
小山田さんは私がワイン醸造学を学んでいた学生時代の時から大変お世話になっている、心から尊敬する
醸造家です。葡萄の笠かけ、収穫から関わらせていただき、これまでの経験を集約したビール造りを行ないました。昨年発売した2020年の「甲州微行NOBUBBLE」と比べて、2021年は樽熟成によって、さらに華やかな香りに仕上がり、小山田さんの自然酵母の魅力が存分に表れる形となりました。程よい甘みも感じる味わいに出来あがったことで、より柔らかく、ゆるゆるとした印象が心地よい一杯になっていると思いますね。ビールとワインの特徴が重なり、なんだか新しい方向のお酒に向かっている気もしています!今回の「甲州微行NO BUBBLE」もナチュールワインとクラフトビールの1つの架け橋になればと願っています。 反射炉ビヤ 山田隼平
江戸時代、伊豆と山梨はともに幕府の直轄地「天領」でした。そこでビールの名は山梨と伊豆の友好の懸け橋になってほしいという思いから、韮山反射炉を築造した「江川太郎左衛門英達」がかつて山梨の地に向かった「甲州微行」より命名しました。そして今回のラベルでは、反射炉ビヤが山梨へ原料となる葡萄をいただきに向かったことに重ね合わせ、
反射炉ビヤの象徴とも言える「江川太郎左衛門英達」が時空を超えて山梨へゆき、小山田氏とお酒を酌み交わしている場面を表現しました。