反射炉ビヤで自家栽培した杏子を使用し、セゾン酵母で発酵させたビール。杏子の爽やかな酸味と果実味が、酵母の放つ華やかなエステル香と混ざり合い、飲み心地のよいセゾンが出来上がりました。
温度の変化で香りや味わいが違った顔をみせる、この秋にぜひ楽しみたい一杯です。
【造りのこだわり】
ポイントは杏子の酸味と果実味をしっかりとビールに溶け込ませること。フードプロセッサーでピューレ状にして仕込みの煮沸工程で投入し、セゾン酵母の華やかな風味と杏子由来の果実味が心地よく重なるように仕上げました。
〈テイスティングコメント〉
【外観】
明るいオレンジ色
【香り】
トップで杏子、そしてセゾン酵母が織り重なることによる黄桃、アプリコット系の果実のアロマが感じられます。嗅ぎ進めていくとパパイヤのようなニュアンスの存在にも気づきます。
【味わい】
口中に含むと、杏子由来の果実味が広がり、独特の酸味もアクセントとなってフルーティーさを感じさせます。冷えた状態ではキリリとした酸味のある印象があり、温度が上がってくると華やかさが増していくのでその移り変わりを楽しみながら飲んでみても良いかもしれません。
【食べ合わせ】
和の食事にも合いそう。やさしい味付けの鰆の南蛮漬けなど良さそうです。